《タヴェルという産地》
ロゼワインはなかなか主役にはなれず、赤ワイン・白ワインのわき役。他のワインをつくる生産者が"ついでにロゼワインも"つくっているケースがほとんどであるのが実態です。しかし世界の中にはロゼが主役の産地があります。それがコート・デュ・ローヌ地方の「タヴェル」です。フランスで初めてロゼワイン"のみ"の産地として認定されました。ブドウ品種はグルナッシュやサンソー、シラー、カリニャンなどをブレンド。南フランスらしい厚みのある果実味を持った、飲みごたえのある味わいが特徴です。
このロゼはタヴェルをつくる生産者のバリューレンジ。タヴェルの半額ほどの値段で、その雰囲気を十分感じ取れるロゼワインが楽しめます。メリハリのある果実味は凝縮感に富み、その食事で飲むワインの主役を張るに十分です。
《テイスティングノート》
香りのボリュームが非常に素晴らしい。花のアロマやイチゴ、赤カシスなどの香り。ほのかにシトラスのニュアンスもあります。口に含めば艶やかな果実味が口いっぱいに広がり、凝縮感がありつつもやや低めの酸味が全体をフレッシュな印象にしています。
《生産者について》
タヴェルに本拠地がある「ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ」は現在3代目。アンブル・デロルム氏がオーナーで、彼女の祖父に当たるフランシスが1986年に設立しました。その息子のクリストフの代にローヌのトップドメーヌに仲間入り。「シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・レイヌ・デ・ボワ 2001」がパーカーポイント100点を獲得しました。「ジャンシス ロビンソン.com」でも「ドメーヌ ド ラ モルドレは最高の生産者の一つ」と紹介されています。
ワインはすべて55haの自社畑からつくります。
La Remise de la Mordoree Rose Domaine de la Mordoree