《注目を集めるアリゴテ》
地球温暖化がブルゴーニュにもおよび、シャルドネの酸味が保てないという話をよく聞くようになりました。それにともなって注目度を増しているのがアリゴテです。かつては青臭くて酸っぱいと考えられていたワインが、ブドウがしっかり熟しながらも力強い酸味を持つワインとして期待されているのです。
あまり樽香を効かせずスッキリとしあげる生産者もいますが、マシャール・ド・グラモンがつくるものは逆。しっかりと樽香を効かせた飲みごたえのあるタイプです。
《このワインについて》
かつてブルゴーニュ公爵家が所有していたわずか0.21haの区画からつくられます。なんと平均樹齢は70年。新樽比率20%のオーク樽で熟成してしっかりヴァニラ香があるのに引き締まった印象なのは、この樹齢ゆえにブドウの質が高いからでしょう。
柑橘やアプリコットのような果実味に集中力があり、そのボリューム感としっかりバランスをとる高い酸味が締めくくります。
3000円のブルゴーニュワインにはなかなかない満足感が得られます。
《生産者について》
1960年代まで存在していた「デュフルール」というネゴシアンが前身で、現在はアルノー・マシャール・ド・グラモン氏を当主とした家族経営です。
多くのアペラシオンを手掛けており、畑の所有面積は22ha。ロバート・パーカー氏が「ブルゴーニュの中で最も信頼できる作り手の一人」と絶賛するように、その醸造技術は最先端をいきます。この先どんどん有名になるかもしれません。
Bourgogne Aligote Le Chapitre Machard de Gramont