《生産者について》
ザ・アイス・ハウス・ワイナリーはジェイミー・マクファーレンが2005年に設立したワイナリー。彼はオンタリオ州のワイン醸造・栽培協会の会長を務めたことのある人物です。
アイスワインをつくることに特化したワイナリーであるため、生産量は非常に少なく、年間3000csほどだといいます。アイスワインを専業とするのは、オンタリオ州でわずか2軒なんだとか。
《このワインについて》
アイスワインは冬になるまで収穫をせずにいたブドウが凍ることで、糖分が凝縮した果汁からつくられます。
地球温暖化が進んだことで、ドイツでアイスワインをつくれるのは近年では数年に1度。それに対して安定して生産できるカナダに注目が集まっています。大陸の東岸に近いため、夏と冬の気温差が大きく、毎年厳しい冬に見舞われるからです。
ドイツと同じく最上級はリースリングでつくるアイスワイン。高級ワインの扱いなので、実際によく見かけるのは「ヴィダル」という品種でつくられるものです。ユニ・ブランとセイベル4986を交配した耐寒性のある品種で、リースリングに比べると酸味が穏やか。より熟したフルーツの香りを感じます。
《テイスティングノートと楽しみ方》
黄桃やマンゴー、アプリコット、パパイヤなど様々な甘い香りが芳醇に立ち上り、吸い込まれるかのよう。アルコールは10%程度ながら「フルボディ」とっていいほど濃厚な口当たり。一例として2019VTの残糖度は224g/Lあり、ヤクルトよりも甘いです。
この濃厚な甘さと酸により、抜栓後の日持ちが抜群にいいです。開けて冷蔵庫で2-3週間、余裕で美味しく飲めます。食事時のワインというよりは、食後のデザート替わりや、寝る前の締めの1杯として楽しんではいかがでしょうか。
Northern Ice Vidal Icewine The Ice House Winery 375ml