《ボルドーの2015年ヴィンテージ》
2015年はフランス全土で猛暑に見舞われた年でした。そのためブドウの熟度に困ることはなく、豊かな果実味のワインになる傾向にあります。
ボルドーにおいては専門家の評価が軒並み高く、青さが抑えられた親しみやすい味わいのワインが多くつくられた年でした。ただし凝縮感が高いので、タンニンはやや強い傾向にあります。
高級ワインの飲み頃はまだまだでしょうが、この価格帯のワインは今ちょうど渋みが丸くなって美味しくなってきたところです。
《テイスティングノート》
ベリー系のフルーツの香りと、若いころはなかったであろう皮革や落ち葉などの熟成香がちょうどいいバランスでどちらも感じます。暖かい年であることを感じさせる穏やかな酸味。5年前は強かったであろう渋みは、厚みのある滑らかな口当たりに変わっており、満足度の高い味わいです。
《生産者について》
シャトー・レアルがあるのはサン・セラン・ド・カドゥールヌ村。サン・テステフの北側にあり、この地の有名生産やはシャトー・ソシアンド・マレ。有名シャトーが立ち並ぶ地区に似たテロワールでありながら、ワインの価格はほとんど高騰しておらず、今注目を集めています。
Chateau Real