《生産者について》
1995年がファーストヴィンテージとして登場したプレミアムチリワイン『セーニャ』。カリフォルニアワインで成功を収めたロバート・モンダヴィ氏と、チリの名門「エラスリス」の当主エジュアルド・チャドウィック氏のコラボレーションとしてこのプロジェクトが始まりました。
セーニャの畑があるのは、アコンカグア・ヴァレー。チリのワイン産地としては低緯度にあり日差しは強いのですが、昼夜の寒暖差が大きいといいます。石がゴロゴロした土壌はやせており、ブドウが栄養を奪い合うため樹勢が抑えられ、低収量高品質のワインをつくりやすい地域です。凝縮度がありつつ酸味もタンニンも豊富という産地の特徴が、しっかりと「セーニャ」のワインから感じ取れます。
【パーカーポイント98点】
[ワインアドヴォケイト誌 2021年9月のレビュー]
2019年のセーニャは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、マルベック21%、カルメネール15%、プティ・ヴェルド4%のボルドー・ブレンドで造られ、カルメネールの比率が高いことがチリの特徴となっている。最終的にブレンドされたワインは、フレンチオーク樽で22ヶ月間熟成される。アルコール度数は13.5%で、程よい酸とフレッシュさがあり、ミディアムボディでエレガント、バランスが取れている。この初期の段階でも信じられないほどエレガントで、繊細で調和がとれている。フローラルなアロマ、オレンジの皮のニュアンス、クリーミーで甘いスパイスのタッチと素晴らしいフレッシュさがある。味わいはミディアムボディで継ぎ目がなくピュア。余韻は長く、すっきりとしていて、輪郭がはっきりしており、とても美味しい。このワインはヴィンテージを重ねるごとに良くなっていると感じる。ブドウはかなり早く収穫され、それが熟度を抑えるのに役立ち、素晴らしい決断だったと思われる。また、セーニャのブドウ畑があるパンケフエ・ゾーンは例外で、夏は平均より涼しく、チリの他の多くの地域とはかなり異なっていた。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2021-2030年]
Sena