「ブレンドワインって品種の特徴で選べないから、あんまり飲む機会がないな・・・」
そんな方はブレンドだからこそできる面白さを見逃しているかもしれません。いろいろな品種が混ざりあった結果、生産者が目指す味が浮かび上がることもあります。このワインの場合は、20%の補助品種によってワインがグググっとよくなっていることを感じられる例です。
《ブレンドの妙》
コロンバールは南西フランスにおいてある程度栽培されている白ブドウ。日本で目にすることはあまり多くないでしょう。言ってしまえば安ブドウだから。それほど品種の個性が強くないブドウなので、スッキリはしているが高そうな味のしない、代り映えのしないワインになりがちなのです。
ところがこのワイン、コロンバールに20%ブレンドされたソーヴィニヨン・ブランがいい仕事をしてます。
《テイスティングノート》
桃などの程よく甘く熟したフルーツの香りに、ソーヴィニヨン・ブランがシトラスの風味を与えています。スムースで心地よい口当たりに、ソーヴィニヨン・ブランの爽やかな余韻。わずか20%なのが信じられないくらい効いています。かといってソーヴィニヨン・ブラン100%では表現できないふっくらと優しい味わい。2000円以下でかなり満足度の高い白ワインです。
Cotes de Gascogne Blanc Sec Domaine du Cerf