《ドルンフェルダーについて》
ドイツの赤ワインといえばシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)が圧倒的に人気ですが、栽培面積でそれに次ぐのが「ドルンフェルダー」というブドウです。
ドルンフェルダーは1955年にヘルフェンシュタイナーとヘロルドレーベの交配で誕生した黒ブドウ。1980年に認可されてから急激に栽培面積を増やしました。
その理由の大きなものは収量でしょう。しっかり熟したブドウから、1haあたり12,000L程度ものワインをつくれる。これはかなり多い値です。
ワインとしての特徴は色合いが非常に濃いこと。かつては赤ワインの色付け用としてブレンドされていたこともありました。濃厚でビロードのようになめらかな口当たりのワインになりますが、タンニンはほとんど感じません。渋みがないことから甘口に仕上げられることが多い品種で、日本へは甘口のものが多く輸入されています。
このワインはちょっと珍しい、辛口に仕上げられたドルンフェルダーです。
《生産者について》
ヴァイングート・デーブスはラインヘッセン地方にて300年続く家族経営のワイナリー。所有畑が40haとそこそこ大きいためか、ワインに値ごろ感があります。ドイツならではの土着品種・交配品種をいろいろと栽培しており、その特徴を素直に表現したワインをつくります。特に力を入れている品種が、このドルンフェルダーだといいます。
Debus Dornfelder Trocken