《生産者について》
ハドソン・ワインズはもともとはナパでも特に優良とされるブドウ栽培家。大学を卒業したロバート・リー・ハドソンは、1981年にナパの南端カーネロスの地に900haの農地を取得。そのうち80haでブドウを栽培しています。
取引するワイナリーとはすべて長期契約。栽培に関してあらゆる要望に応えて最高品質のブドウを提供しているといいます。選定方法や収穫量、収穫日などを相談しながら顧客の要望に応えるのです。
現在30社ほど契約していますが、ラベルに「ハドソン・ヴィンヤード」を記載できるのはキスラーやオーベール、レイミーなどの9社のみ。
中でも設立当初からずっとブドウを提供しているのがコングスガード。ジョン・コングスガードがかつて修行としてニュートン・ワイナリーで働いていたころから、ハドソンのシャルドネでワインをつくっているそうです。
《このワインについて》
オールドマスターはカベルネ・フラン主体でつくられる、ボルドーのサン・テミリオンを思わせるような赤ワイン。名前の由来は宝飾品などの芸術を手作業で作る人で、区画の名前としてつけられています。高い熟成能力を持っており、スモーキーさやカベルネ・フランらしいバラのような華やかな香りがもっと開いていくことでしょう。
【パーカーポイント94+点】
[ワインアドヴォケイト誌 2021年4月のレビュー]
2019年のオールド・マスター・プロプライエタリー・レッドは、カベルネ・フラン78%、メルロ18%、カベルネ・ソーヴィニヨン4%のブレンド。深いガーネットパープル色で、レッドカラント、ブラックラズベリー、香ばしい土壌の力強いノートに加え、ブーケガルニと鉛筆の芯のヒントが感じられる。ミディアムからフルボディの味わいは、粒状タンニンのしっかりとした骨格と美しいフレッシュさを持ち、まばゆいミネラルの火花を散らしながら長く続く。
[Lisa Perrotti-Brownによる試飲 飲み頃予想2022-2040年]
Hudson Old Master Carneros Napa Valley