《どうやらソムリエの間で話題の生産者》
「北ローヌのライジングスター」このキャッチコピーで近年日本に入荷したグザヴィエ・ジェラール。2013年がファーストヴィンテージと若いワイナリーですし、小売店に並ぶ数がかなり少ないので、市場全体での知名度はまだほとんどありません。しかしどうやらこの生産者、多くのレストランのソムリエさんに気に入られているようです。
基本的に年1回の割り当て入荷なのですが、コンドリューなどの白ワインも含め、早々に完売します。この地域のワインとしては決して安くなく、当店も積極的なおすすめは出来ておりません。それでも売れるのは、「美味しいことを知っていて、買いたいと強く思っている人が多くいる」ということ。おそらく「レストランで勧められて飲んだら美味しかった!」という経験に基づく購入だと推測しています。
あなたの知らないところで、ローヌの見逃せないつくり手の評判がじわじわと広がっているのかもしれません。
《生産者について》
今、北ローヌで最も手に入れにくいワインをつくるといわれているのが、このグザヴィエ ジェラール。1984年生まれとまだ若く、初ヴィンテージも2006年ながら、「傑出したワインをつくっている(ワインアドヴォケイト誌)」「現在30代の彼は、素晴らしい区画からいくつも偉大なワインを生産している(デキャンター誌)」と絶賛を浴びています。
テロワールとヴィンテージを反映したワインづくりを意図しており、ブドウの植え付けからボトリングに至るまで注意深く見守り、あらゆるリスクを予見することを大切にしています。栽培はリュット・リゾネ(減農薬)で行います。
《このワインについて》
4区画の畑からブレンドでつくられる、スタンダードクラスのコート・ロティ。比較的生産量のあるこのキュヴェが、グザヴィエ・ジェラールの評判を高める原動力となっているのでしょう。この生産者を知るには欠かせない1本です。
《輸入元によるテイスティングノート》
素晴らしくピュアなカシス、ブラックラズベリーにスミレやウッドスモーク、グリーンオリーヴのアロマ。ベルベットのようなまろやかな口当たりで、肉付きの良い果実味と心地よいタンニンが絶妙に溶け込み素晴らしいテクスチャーを生み出しています。調和のとれた長い余韻が楽しめます。
Cote Rotie Xavier Gerard