「世界一のワインをつくりたい」
そんな夢に向かって突き進む青年によって設立され、ファーストヴィンテージ2000年より歴史が始まったのが「ビービー・グラーツ」です。
故郷に対する誇りを強く持ちながらも、ワインの作り方については伝統にとらわれない芸術的な考え方。それは抽象的なイラストのエチケットにもあらわれています。
テスタマッタはこの生産者を代表するワイン。イタリアにてその言葉の意味は「自分の信念を曲げずに突き進む人」。そのスケール感の大きな味わいと合わせて、逆境をはねのけて自分の道を突き進む勇気をくれるようなワインです。
【パーカーポイント96点】
[ワインアドヴォケイト誌 2018年9月のレビュー]
このワインは2019年3月に発売される予定だ。2016年のテスタマッタは、トスカーナのシエナ県とフィレンツェ県の両方でビービー・グラーツが所有するさまざまな畑に広がる古木のブドウをブレンドしている。これらの畑には、ヴィンチリアータ(フィレンツェ郊外にあるビービー・グラーツとその家族の本拠地)、ラモーレ、ロンダ、モンテフィリ、シエナの区画が含まれている。ここで使われているブドウの木の多くは、樹齢80年以上のもので、それぞれの土地は文化的、エノロジー的な遺産であり、個々の特徴や独自性を考慮して特別に選ばれている。この美しいボトルのフロントラベルに描かれているように、多くの原色が互いに混ざり合い、にじみ合い、一つの芸術作品を形成していることに、逃れられない隠喩がある。Testamattaは、同様の方法で非の打ちどころのない調和を実現している。私はこのワインを3回に分けて試飲したが、そのたびに圧倒された。このワインには、魅惑的でワイルドな側面があり、彫りの深い強さを持って現れている。ダークフルーツ、スパイス、タール、リコリス、トーストしたスパイスが、美しくエレガントなブーケを作り出している。口当たりは中程度の重さで、洗練されたタンニンと引き締まったテクスチャーがあり、ボトルの中でワインが熟成するにつれて、リラックスしてボリュームが増していくはずだ。約60,000本が製造された。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2020 - 2040年]
Testamatta Bibi Graetz