《Piwi品種とは》
Piwi(ピーヴィー)品種を和訳すればカビ耐性品種。ブドウの主な病害であるうどん粉病やベト病などのカビに対して強くあるように交配された品種です。そのメリットは栽培に必要な薬剤の量を減らすことができることです。単純にコストカットにつながるだけでなく、環境への負荷も減らせます。オーガニックやビオディナミでの栽培を実践する際には、雨が多い年に病気が蔓延して収穫量が激減するリスクがつきまといます。Piwi品種はそのリスクも減らすことができます。特にドイツやオーストリアなどで注目を集めています。
《生産者について》
この地で1700年代から続く伝統的なワイナリー、「ラングマン」。シルヒャーを愛し、その味わいを世界に発信することを指名するシュテファン・ラングマンさんが現当主を務めます。この地で最大規模の生産者です。この産地伝統のロゼワイン「シルヒャー」がラインナップの中心ではありますが、他の品種もいろいろ手掛けており、その一つが今回ご紹介するPiwi品種「ムスカリス」です。
《このワインについて》
ムスカリスは「ソラリス」というPiwi品種とゲルバー・ムスカテラーというマスカット系品種の交配で誕生したブドウ。マスカットを思わせる華やかな香りと甘やかな果実味が特徴です。輸入元さんでワイナリーからのサンプルを試飲し、満場一致で採用が決まったそうです。
Langmann Muscaris