《ソノマ・コーストについて》
今でこそシャルドネとピノ・ノワールの銘醸地として有名なソノマ・コーストですが、かつてはブドウ栽培には「寒すぎる」地と考えられてきました。
その大きな原因が、カリフォルニア名物でもある霧。太平洋の寒流を受けて流れ込む霧によって、日照時間が限られる結果、ブドウの成熟が足りないとされていたのです。
元苗木業者のウォルト&ジョアン・フラワーズは、後に「キャンプ・ミーティング・リッジ」と呼ばれる土地を見出します。ここは標高400mの高地にあり、霧が届きません。ブドウは強い日差しによって成熟するが、気温は非常に低い。それでも山の麓よりは暖かいのです。そんな特殊な環境により、少しニュージーランドのセントラル・オタゴにも似た味わいのピノ・ノワールが生まれます。
《テイスティングノート》
黒系のベリーや苔むした土、それからベルガモットのようなアロマを感じます。鉄分のニュアンスも感じるような力強い果実味で、余韻にはブラッドオレンジのような風味も。メリハリのある味わいで他のソノマコーストのピノ・ノワールとは一味も二味も違います。
その特徴的な味わいがレストランのソムリエさんも勧めやすいのでしょう。ワイン&スピリッツ誌の「TOP50WINES」にて、「レストランで1番人気のピノ・ノワール」に選ばれました。
Flowers Sonoma Coast Pinot Noir