《生産者について》
1994年に設立されたキャッスル・ロックは、未だに自社畑どころか醸造所も持っていません。優れたブドウを栽培する畑から原料を譲ってもらい、高い技術を持つワイナリーに醸造を委託する。それによりワイン愛好家が求める多様なワインをコストパフォーマンス高くつくることができるのです。
なのでそのラインナップの中には、セントラル・コーストやナパ・ヴァレーなどのカリフォルニアワインだけでなく、ウイラメット・ヴァレーやコロンビア・ヴァレーなどのワシントン産もあります。
《このワインについて》
ジンファンデルの銘醸地として有名なローダイのブドウでつくるこのワイン。1番の特徴はオーク樽熟成を行わないことでしょう。決してコストダウンのためじゃありません。同価格帯にたくさんのローダイ・ジンファンデルがありますが、それらと比べると果実や樽の甘い香りが控えめ。
いろいろなベリーを思わせるピュアな果実感と、それを活き活きと感じさせる適度な酸味。それが実現させられるのは、ロダイに植わっている高樹齢のブドウの樹から、樽熟成でお化粧をする必要のないすっぴん美人な原料が得られるからでしょう。
ジンファンデルの「甘さ」が原因で敬遠しがちな方にこそ飲んでもらいたいワインです。
Castle Rock Lodi Zinfandel