《生産者について》
ヴィラフォンテは南アフリカとアメリカのジョイントベンチャー。1997年にシモンズバーグ山脈のそばに広がる42haの畑からスタートしました。
ワインメーカーにはゼルマ・ロング氏を招へい。カリフォルニアのロバート・モンダヴィ・ワイナリーやシミ・ワイナリーで活躍。デキャンター誌に「世界のトップ30醸造家」に選ばれたほどの実力者です。
栽培にはオーパス・ワンの元栽培責任者であるフィル・フリーズ氏を据えました。
ジョイントベンチャーである点、元栽培責任者が在籍している点、そしてワインのスタイルを合わせて「南アフリカのオーパス・ワン」と呼ばれます。
手掛けるワインは2種類だけ。マルベックとメルローが主体の「シリーズm」と、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の「シリーズc」です。
醸造前の選果を徹底しており、黒真珠のような美しいブドウのみを使います。全世界完全割り当ての限定品です。
《テイスティングノート》
非常に濃厚なガーネット色。ブラックベリーやブラックチェリー、バルサミコ、ビーフブイヨン、ドライフラワー、バニラ、チョコレートなど非常に多様なアロマを感じます。シリーズcに比べて口当たりがやわらかくしなやか。シルキーなタンニンがワインの上質さを感じさせます。
シリーズcとmを比べて飲む機会がありましたが、優劣はつけがたいです。mは早くから楽しめるイメージで、点数をつけるならcが高くなるのはわかりますが、好みの問題のように感じます。かなり価格差があるので、お買い得と言えるでしょう。
Vilafonte Series m