《生産者について》
2013年に認められた「ゲミシュター・サッツDAC」の原産地呼称。その制定に尽力したのが、当主フリッツ・ヴィーニンガー氏です。
カリフォルニアなどで修行をつんで、「ミスター・シャルドネ」と呼ばれるほどシャルドネ&ピノ・ノワールにおいて実績を残して帰郷。先代から譲り受けた畑も当初は植え替えるつもりだったそうですが、「せっかくブドウがもうすぐ穫れるなら」と仕込んだゲミシュター・サッツ(混植混醸でつくるワイン)に感動。伝統あるこのウィーンならではのワインを、多くの人に知ってもらおうと、精力的な活動をしています。
《このワインについて》
オーストリアの伝統のワインだけでなく、シャルドネやピノ・ノワールの醸造技術も非常に高いフリッツ・ヴィーニンガー氏。このピノ・ノワールもまさにそういう"けちのつけどころのない"味わいです。
ワインの味わい自体はややしっかり目です。だからといってカリフォルニアのような甘いニュアンスの強いものではなく、あくまでセイバリー。ただ、新樽熟成の風味はしっかり感じます。ブルゴーニュやドイツのものに比べて一段階トーンの低い果実香。樽熟成からくるシルキーな口当たりが魅力で、完璧に整い、落ち着いたイメージのピノ・ノワールです。
オーストリア産というピノ・ノワールのイメージが無い国で、正統派なピノ・ノワール。あまり金額がわかってほしくないプレゼントにもいいかもしれません。
Pinot Noir Select Wieninger