《ヴィレッジ・セラーズ熟成》
フェルトン・ロードは南半球のワイナリーですので、リリースは早く、ヴィンテージの翌年には入ってきます。その一部を輸入元のヴィレッジ・セラーズ様が富山の自社倉庫で保管。新しいヴィンテージがリリースされる度に古いものは少しずつ値上げされますが、その差はごくわずか。一般的なワイナリー蔵出しバックヴィンテージと比べると手頃に楽しめるのがありがたい!
輸入元で長期保管したものと、ワイナリー蔵出しのものを比べると、一般的には後者の方が状態が良く若々しいもの。それは出荷時に補酒やリコルクがされるからです。その点このワインはスクリューキャップ。栓が劣化することもなければ、ワインが減っていくスピードもゆるやかで、ボトル差も少ないです。
《生産者について》
1997年にピノ・ノワールをリリースするなり世界中を驚かせ、「セントラル・オタゴ」という地区を世界に知らしめたフェルトン・ロード。
早期よりバイオダイナミック農法、重力に配慮した醸造所設計、天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑える手法などを導入。今日のセントラル・オタゴのピノ・ノワールの基本ともいえるスタイルを築き上げた生産者です。
《このワインについて》
コーニッシュ・ポイントの畑は川辺に突き出したような場所に位置しており、ダンスタン湖に近いので霜害の影響を受けにくいのが特徴です。適度な細かさの砂質ローム層で、川の砂利と古いシルト土壌の上に黄土の層があります。
《2018年ヴィンテージの特徴》
2017年10月から翌年1月までけた外れの高気温。夜も暖かい日が続きました。1月から2月にかけて気温が下がり、2月はかなりの高湿度で生育が遅れました。それでも収穫はかなり早く、2月28日に開始。3週間ほど続きました。アルコール度数14.0%。
リリース時のコメント:ブラックチェリーにスミレとバラのアロマがつなぎ目なく融合し、土と乾燥ハーブの風味が漂う。コーニッシュポイントらしい風味の広がりと深い果実が核を形成し、豊かに魅力的で、絹のようなタンニンが口内を覆う。
Felton Road Pinot Noir Cornish Point