イタリアワインが大好きで、普段よく飲んでいるけど、たまには別の国のワインも飲んでみたい。でもあんまり味の傾向が違うのは不安…
そんなあなたにオススメしたいのが、「ローマ人の地」という意味を持つ東欧の国家、ルーマニアのワイン。
紀元前からのワイン造りの歴史を持つこの国は、ワインにおいてもイタリアとの不思議な縁を感じることがあります。
このワインもそのひとつ。ルーマニア人とイタリア人のタッグによって生み出された、「ローマを感じる」ワインです。
《生産者について》
ラ・サパタ・クラマ・デルタ・ドゥナリは、イタリア人オーナーのロベルト・フィリポ氏と農業家ロベルト・ピエロニ氏によって2009年に設立されました。
元々イタリアでワイン造りをしていたフィリポ氏と、ルーマニア在住の農業家ピエロニ氏の出会いがきっかけとなり、ワイン造りがスタート。
ドブロジャのソモバという場所を選んだのは、気候がイタリアのウンブリアに似ていて、そして一番ミネラルが多い土地だという理由からでした。
彼らの目的はただ良いワインを造ることだけではありません。ルーマニアの深刻な経済状況を鑑み、「雇用を安定化させること」、「人と技術の流出や土地の放棄を防ぎワイン造りの伝統を守ること」を目指しています。 ワイン造りにおけるテロワールの可能性を越え、地域への社会貢献という点でも重要な一面を持っているのです。
《このワインについて》
「黒い貴婦人」という意味を持つ、ルーマニアの土着品種「バベアスカ・ネアグラ」100%で造られるワイン。
バラを思わせる可憐な香りと、柔らかなタンニンが名前の通り美しく調和しています。
※ワインのエチケットは3パターンのデザインがあります。彼らが大好きな馬、近くの湿地帯で漁を行う漁船、沼に住む鶴が描かれます。入荷がランダムなため、絵柄の指定はお断りしておりますのでご了承ください。
《テイスティングノート》
バラやスミレなどの濃い色の花のアロマ。口に含むと黒系ベリーのニュアンスを感じます。タンニンは粒が細かく、余韻の青いハーブ感がイタリアワインに似た表情を見せます。
イタリア人醸造家のフィリポ氏のセンスが、ワインに現れているのでしょう。
La Sapata Crama Delta Dunarii Babeasca Neagra