《生産者について》
ラッツェンベルガーはラインガウからライン川を少し下ったところにある、小さな生産地。黒色粘板岩土壌が、ワインにしっかりとしたミネラル感を与えます。
現在所有している畑は25ha。この産地の1/20の面積に当たり、地域を代表する生産者です。
《このワインについて》
日本で入手できるこの醸造所のワインの中で、最もリーズナブル。それゆえに「最初に手に取った人がラッツェンベルガーを好きになってくれる」ような味わいにきっちり仕上げられています。
2019VTの約30g/Lという残糖は「やや甘口」とも「甘口」とも表現できる絶妙な糖度。例えばスパイスカレーのような刺激的な食べ物と一緒に飲んでもいいでしょうし、料理と合わせずワイン単体で楽しむ飲み方にも向いています。アルコールは低いので口当たりは軽いのですが、あっさりとした甘みが物足りなさを感じさせません。
《テイスティングノート》
「ラインナップの中で最も軽やかでフルーティー」という位置づけだけあり、白桃や洋ナシのような上品な香りが漂います。口に含めば程よい甘味としっかり舌の上にとどまる旨味が広がり、飲み込むころには舌の根本をキュッと刺激する酸味が印象を引き締めます。
甘口といってもアクエリアスより甘さ控えめです。ベタっと甘い味わいでは決してありません。甘口好きではない方でも、思わず心がとろけてしまうでしょう。
Ratzenberger Caspar R Riesling