「ジアポーザ」のブランドを手掛けるのは、マイケル・ポーザン・ワイナリー。1991年に妻のメアリー・アンと設立したもので、今では年産10万ケースの規模にまで成長しました。
2018年にはカリストガに自社畑を取得したものの、基本的にはネゴシアン・スタイル。ナパやソノマのブドウ栽培農家といい関係を築いてきたため、毎年優れたブドウを選ぶことができます。モリー・リピット氏をコンサルタントに据えて、品種特性の現れたワインをつくるので、農家も安心して彼にブドウを預けるのです。
《このワインについて》
ワイン表記の生産地は「カリフォルニア」の広域ワインですが、ナパ・ヴァレーのブドウを40%用いており、2000円前後のカベルネよりワンランク上の味わいをねらったワイン。
このワインのコンセプトは「人生のすべての瞬間に」であり、普段の家飲みはもちろん、ちょっといいことがあったときのお祝いや自分へのご褒美など、いろいろな気分のときに飲んで欲しいという願いが込められています。
《テイスティングノート》
ブラックプラムやクランベリーなどのフルーツのアロマと、ダークチョコレートやコーヒーのような香ばしい風味を感じます。やはりワンランクブドウの質が高いのでしょう。果実の風味と樽熟成の風味のバランスが、一般的なカベルネに比べて果実感に寄っているように感じます。
濃厚さとか強烈な樽香など、飛びぬけた個性はありません。むしろ飲んでいるうちに気づく、欠点が無いことからくる飲み心地の良さ。それこそ最大の魅力です。
Giapoza Cabernet Sauvignon