《生産者について》
ケイマス・ヴィンヤードの栄光の時代を築いたランディ・ダンは、当時ほとんど誰もいなかったナパ北部のハウエル・マウンテンの山中で自らのカベルネを作り始めました。高い標高によりカリフォルニア名物の霧は届かないものの、平野部に比べ気温は低く、強い日差しと冷たい空気、火山性の痩せた土地が適度に熟した引き締まった個性的なブドウを育てます。ブドウの過熟を嫌うランディは、濃厚な果実味や高いアルコールを誇る造り手達とは明らかに一線を画したスタイルで長年高い評価を受けています。
《このワインについて》
自社畑のほかナパヴァレーの優良畑のカベルネをブレンドして作られます。同ワイナリーの「ハウエルマウンテン」の弟的存在、セカンドラベル的な位置づけではあるものの、品質の高さは決して劣りません。
《テイスティングノート》
ぎゅっと凝縮した赤系黒系両方のベリーの果実味と、火山性の痩せた土壌がもたらす引き締まったタンニンとのバランスが抜群です。「甘い、濃い」だけにならない品のある味わいに、生産者ランディの哲学が現れています。
Dunn Napa Valley Cabernet Sauvignon
