《生産者について》
シュタット・クレムスの歴史を遡れば、ローマ皇帝のレオポルト4世が設立した病院所有の畑だそうです。なんと550年以上前の話!ヨーロッパの中でも有数の古いワイナリーです。
ワインメーカーはフリッツ・ミースバウワー氏。以前はフライエ・ワインゲルトナー・ヴァッハウという協同組合のチーフワインメーカーを、若干20歳にして任されていました。品質を上げたのは間違いないものの、その完璧主義が災いして、組合の出資者から解雇されてしまったといいます。
その後このシュタット・クレムスのゼネラルマネージャーに就任し、瞬く間に高品質なワインをつくる生産者へと変えたのです。
《このワインについて》
グリューナー・フェルトリーナーに向いたレス土壌の畑からつくられる、ワイナリーのベーシックライン。
オーストリアは国を挙げて、量より質を重視したワインづくりを目指しているため、低価格なワインがあまりありません。2000円を切る価格で楽しめる1本として、非常に優秀です。
《テイスティングノート》
一言で表すならフレッシュ&ちょっとフルーティー。パイナップルやグレープフルーツのような香りが控えめに漂います。味わいは果実感よりも心地よい酸味を全面に感じ、気分を明るくしてくれます。
Stadt Krems Gruner Veltliner Lossterrassen