《ハンター・ヴァレーのセミヨン》
ティレルズのあるオーストラリア、ニューサウスウェールズ州のハンターヴァレーは、南緯32度と低緯度であり温暖な気候です。そういった地域ではアルコール度数の高いボリュームのあるワインがつくられるのが普通。しかしハンター・ヴァレーでは白ブドウのセミヨンを早い時期に収穫することで、高い酸味で低いアルコールのワインが伝統的につくられています。セミヨンでは他に類を見ないスタイルです。
《生産者について》
1858年創業のティレルズはオーストラリアを代表する歴史あるワイナリーのひとつです。300ha所有する畑はサスティナブルな方法で管理されており、2020年からオーストラリアワイン業界独自のプログラム、「Sustainable Winegrowing Australia」にも参加しています。
《テイスティングノート》
レモングラスやライムの爽やかな香りに、花崗岩や灯油のような鉱物的な香りが混ざります。ほのかにビスケットのような酵母由来の香りも感じますが、5年の熟成を経てリリースされるとは思えないほど若々しいアロマ。口当たりは軽く透き通るような酸味がフレッシュな印象を与えます。11%の低いアルコールが、踊るような軽やかな飲み心地を演出します。
Tyrrell's Vat 1 Hunter Semillon