「なんだこりゃ!?」「ホントにソーヴィニヨン・ブラン」
一口試飲してともかくビックリした白ワインがこちらです。
《カンシーについて》
フランスにおけるソーヴィニヨン・ブランの銘醸地、ロワール地方はロワール川に沿って東西非常に長く広がります。
その上流に位置する産地の一つがカンシー。栽培面積200ha弱と、小規模なエリアです。
プイィ・フュメやサンセールに比べると知名度で劣りますが、熟度が高く果実味が乗ったワインをつくるのが特色です。にしてもこのワインはすごい。
《このワインについて》
1905年と1934年植樹というとてつもない高樹齢のソーヴィニヨン・ブランからつくられます。そのためブドウの収穫量は少なくなり、25hl/ha。価格が上がってしまうのも仕方ない数字です。
2018年は天候に恵まれた年で、なんとアルコール度数は15.5%!つまりブドウの熟度が素晴らしく高い年だったのです。
《テイスティングノート》
アカシア、れんげ、リンゴ・・・様々な花のはちみつの風味が幾重にも重なり、豊潤なアロマをなしています。熟した甘い香りがあるのに、味わいは高貴な辛口で、適度な酸味があり決してべったりはしません。
星付きのレストランでペアリングコースに提供されるような雰囲気を持つ、3000円以下のワインとは一線を画すワインです。
Quincy Vieilles Vignes Domaine Trotereau