貴腐ワインの銘醸地バルサックにおいて、砂利と赤砂、粘土という個性的な土壌を持つシャトー・クリマン。シャトーはバルサックに位置しますが、ソーテルヌの第1級格付けで、シャトー・ディケムに次ぐる偉大なシャトーです。
土壌のポテンシャルと厳格な栽培(樹の植え替え頻度を下げることや収量制限)により、凝縮感とエレガンスを兼ね添えた貴腐ワインが生まれます。
長期熟成によってアロマがより豊かに花開くよう、複数のブドウ品種の使用を辞めて、100%セミヨンからワインを造ります。
2005年はボルドーを代表する歴史的当たり年。半世紀の熟成が期待できる至極の1本。
[ワインアドヴォケイト219号 2015年6月]
ソーテルヌで開催された10年目の試飲会でブラインドで試飲。2005年のシャトー・クリマンは、透明なハチミツ、マーマレード、ネクタリン、ミネラルの層が美しく刻み込まれており、グラスの外に飛び出してくる。味わいはミディアムボディで、フレッシュで生き生きとしたハチミツのような果実味が口の中に広がり、素晴らしい酸味と相まって、口の中に広がてゆく。説得力のある偉大なクリマンだが、その実力を発揮し始めたばかりという印象を受ける。ベレニス・リュルトンと彼女のチームは、このヴィンテージで秀でており、強くお勧めする。
[Neal Martinの試飲 飲み頃予想 2020-2060年]
Chateau Climens