ラーツについて、より詳しく
シュナン・ブランとカベルネ・フランのスペシャリスト。
2000年に設立の若いワイナリーは、あれよあれよという間に世界に名をとどろかせるまでになりました。
ステレンボッシュだからこそ表現できるカベルネ・フラン。
その秘密に迫ります。
なぜカベルネ・フランを選んだのか
シュナン・ブランは南アフリカでメジャーな品種。
なので白ワインをシュナン・ブランに特化するのは不思議ではありません。
しかし、カベルネ・フランは事情が違います。
カベルネ・フランの単一ワインは2005年の時点でもわずか17種類。
「どうしてカベルネ・フランを選んだの?」というのは自然な疑問でしょう。
それは単に好きだったからだけではありません。
オーナーのブルーワー・ラーツ氏。
自身のワイナリー設立以前、いくつものワイナリーで修業を積みました。
その中で彼は気づきます。
そのワインに何か足りないとき。
もうちょっと果実味があれば。もうちょっとスパイスのニュアンスが欲しい。そんなとき。
自分はカベルネ・フランをブレンドするという選択をしがちだ。
カベルネ・フランを加えたら上手くいく、と。
では、カベルネ・フランだけでワインをつくったら、どうなるだろう。
そこからカベルネ・フラン単一でワインをつくる試みが始まりました。
結果的にはラーツがつくるカベルネ・フランの品質は認められ、カベルネ・フラン単一ワインは増加傾向にあります。
2016年の時点では147種類にまで増えたと言います。