《テイスティングノート》
バタートーストやクレームブリュレのような豪華な樽香に包まれて、マンダリンオレンジやアプリコットのような適度に熟したフルーツ香が広がり、ナッツのような香ばしさも奥に感じます。口に含めばしっかり集中力のある果実味と樽熟成による滑らかさが広がる豪華な味わい。隙のない酸味が全体をエレガントに引き締めているので、高級感があります。
《同価格帯ワインとの比較》
3000円台の樽リッチシャルドネなのに、しっかり酸味があり味わいの焦点が定まっている。それがこのワインを特徴づけている点です。
上品で樽香のあるシャルドネは世界中でつくられています。ライバルとなるのは、カリフォルニア、セントラル・コーストのシャルドネでしょうか。比べるとすれば、同じ価格帯のものより樽香が強くリッチ。同じようなバランスのものを探せば5000円を超えるイメージです。
これだけ新樽の風味がありつつ果実味・酸味がしっかり現れているシャルドネは3000円台では珍しく、もう1ランク上のワインと錯覚しそうです。
《生産者について》
「時に、美と言うものを追求すると、それは小さなことの中から発見したり生まれたりするものである。」そう信じるオーナー醸造家のアルコ・ラーマンが2016年に設立した若いワイナリー。他とは違うユニークな個性を表現することを目指しています。ワイナリーはステレンボッシュですが、ブドウは購入したもの。その土地のブドウにこだわるのではなく、様々な土地それぞれの個性を表現することをブランドとしています。
トップレンジの「フォーカルポイント」の意味は焦点。場所、畑、品種、ヴィンテージなどの焦点を当てるという想いでつくられています。
Laarman Focal Point Chardonnay