《生産者について》
「マルキ・ド・ボーラン」は南フランスの協同組合である「フォン・カリュ」がつくるブランド。東京のカーヴ・ド・リラックスが製造を依頼しているプライベートブランドです。つまり世界で手に入るのは日本だけ。
フォンカリュはラングドック・ルーション地方の協同組合。ガスコーニュやローヌ地方も含め、1200軒ものブドウ生産者が加盟しており、その栽培面積は5000haにも上ります。醸造所を7か所も設けており、その生産量を活かしたリーズナブルなワインが魅力です。
フランスのワインはヴィンテージによって比較的味わいの差が出やすいものです。他のヨーロッパ諸国にも共通しますが、原則として灌漑(かんがい:水やりのこと)が禁止されているから。植物にとって重要な水分供給を自然の雨に頼るので、その量やタイミングが味に影響します。
温暖な南部地域は比較的その差が小さいのですが、フォン・カリュに関してはさらに安定しています。というのも生産規模が大きいから。局所的には年による品質の良し悪しがあったとしても、広くブドウを持ち寄るので平均化されるからです。
気に入った味のワインを飲み続ける方にとって、生産年で味が変わるのは仕方ないけど好ましくはないですよね。いつもの味をずっと楽しみたい方、このマルキ・ド・ボーランをご検討ください。
《テイスティングノート》
ベリーやチェリー系の香り。口当たりは軽く渋みはほとんど感じません。優しい味わいの赤ワインが好みの方におすすめです。
Marquis de Beaurond Pinot Noir