《1000円台のピノ・ノワールの中で珍しいタイプ》
ピノ・ノワールは価格で風味の差が大きく出る品種。高級なものの味も知っている方が、3000円以下でしっかり満足できるものを見つけるのはなかなか難しいです。
特に1000円台で手に入るものはチリ産が主体。傾向として風味の濃さを重視しているのか、ジャムのような甘い風味を持ちぽってりとしたものが少なくない印象です。
ピノ・ノワールらしい華やかな香りと繊細な口当たりを重視するタイプは、ブドウの質が味に直結しやすいため難しいんです。「薄旨系」といいつつ、単なる薄いワインになっちゃいがちだから。
この「ラ・ヴィ」はその難しいスタイルを攻めた珍しい1本。人によっては薄く物足りないと感じてしまう方もいるでしょう。でも軽やかで渋みのない赤ワインがお好きな方にはまたとない1本になるはず。口に合わなかったとしても、ピノ・ノワールでこの価格なら許せてしまうのでは?
《テイスティングノート》
光沢のある淡いルビー色で透明感があり、その味わいを象徴するかのような色合い。バラやクランベリーのような赤色を想わせる香り。渋みはほとんど感じず、軽やかな口当たり。チャーミングな酸味で消えていきます。
リアルワインガイド誌にて2018年の旨安大賞を受賞。表紙ワインに選ばれて一気に人気ワインとなりました。
《生産者について》
ドメーニレ・サハティーニは2003年に女性醸造家のアウレリア・ヴィシネスク氏が興したワイナリー。ブルゴーニュと同じような気候、黒土と粘土石灰質の土壌と、ピノ・ノワールの栽培に理想的な環境です。
La Vie Pinot Noir Domeniile Sahateni