《ファン増加中の「薄旨系」》
近年抽出をあえて穏やかにしてつくる赤ワイン、特にピノ・ノワールの魅力にハマる人が増加中です。いわゆる「薄旨系」。
色合いはちょっと濃いめのロゼワインかと思うほど薄いのですが、それにも関わらず香りのボリュームも口当たりの滑らかさもあるもの。軽やかな味わいで渋味も穏やかなのに余韻もちゃんと続いて満足感があるワイン。色も味わいも淡いのに美味しいワインのことです。
でも「薄旨」なのか「単に薄いワイン」なのかのボーダーラインって、人それぞれですよね。2万円する上質なブルゴーニュワインと3000円のワインを比べて、「香りのボリュームも余韻の長さもない」なんて当たり前です。その値段なりの味わいとして楽しむことができるか、過去に飲んだ高価な薄旨ワインと比べて物足りなく感じてしまうか。それは飲み手次第。
カリフォルニアのこの価格帯のピノ・ノワールとしては珍しい、果実の凝縮した甘い風味はあまり感じないタイプです。透明感があって軽い口当たり。
他のワイン以上に「飲んでみないとわからない」といえるワインです。
《生産者について》
その名の通り砂浜にある美しいシーグラスをイメージしたエチケット。親しみやすい果実味と冷涼感のある味わいのワインを中心につくっています。そのために畑はモントレーやサンタ・バーバラなどのセントラルコースト内にあります。海から近いこの地域は、寒流の冷却効果でカリフォルニアの中でも特に涼しいエリアです。
Sea Glass Central Coast Pinot Noir