《生産者について》
チリのワイン産地は、首都サンティアゴよりも南に多く分布しています。一方、このヴィーニャ・ファレルニアがあるのはエルキ・ヴァレー。チリの北端にある産地です。緯度が低くもちろん温暖、暑くなりがちなのですが、海風の影響を受ける土地や標高の高いところに畑をつくることで、ワインづくりに最適な環境を見出しています。
オーナーのジョルジョ・フレサッティはイタリアのトレンティーノ生まれ。観光でこの地に来た際、その条件の良さゆえにわずか2時間の視察でここでのワインづくりを決意したそうです。2009年まではイタリアの大手ワイナリーでもゼネラルマネージャーを兼任していました。
ファレルニアの所有するブドウ畑は320ha。そこに100haの契約畑を加えてワインをつくります。雨がほとんど降らない環境のため、土地よりも水の方が高価だといいます。
《このワインについて》
母国イタリアを代表するサンジョヴェーゼをチリでもつくりたい。そのルーツがあらわれたワインです。
サンジョヴェーゼは本来完熟させるのが難しい、酸味も渋味も高いブドウ品種です。本拠地トスカーナのような、日照に恵まれた高温の環境が必要なのです。だからこそこの地に最適。このエルキ・ヴァレーの恵まれた環境にかかれば、豊かな果実味を持つ親しみやすいワインが安定してつくれます。
《テイスティングノート》
プラムやレッドチェリー、ヴァニラのアロマ。熟したブルーベリーやチェリーのようなジューシーな果実味を持ち、渋みはまろやかで親しみやすいワインです。
Falernia Sangiovese Reserva