《生産者について》
ラ・クロワザードはラングドック・ルーション地方の「カルカッソンヌ」という地区にあります。
フランスの中でこの地方は独特。「フランスの中のニューワールド」と呼ばれるほどで、地中海の影響を受けた温暖な気候と栽培期間の安定した気候が特徴です。あまり有名で高級なワインはつくられませんが、その代わりにブドウ品種名を表記した「ペイ・ドック」と呼ばれるジャンルのワインが多くつくられます。病気のリスクが少なく、温暖でブドウがよく熟し、広大な平野で大量生産がしやすいため、安価なワインがつくりやすいのです。ブドウ品種の名前で選べる手ごろで果実味豊かなワインが手に入ると大ヒット。生産量ベースではフランス最大の生産地です。
《このワインについて》
世界中で愛好家の多いシャルドネも、南仏では大量につくられています。ブルゴーニュ的な酸味とミネラルを表現することは、気候・土壌の面で不可能。ですので基本的にどれも「手ごろでリッチな味わいで美味しい!」を目指しています。
このワインもまたそういった路線の、いわば「量産型シャルドネ」といえるかも。ただし、相場よりもちょっとだけ安い。1000円程度までのシャルドネはオーク樽熟成を行わずフレッシュな味わいのものが多いです。このワインは一部をフレンチオーク熟成することで、ほんのりバニラのような甘い風味とリッチな口当たり。「格安!」とまでは言えなくとも、十分お買い得といえる味わいです。
La Croisade Reserve Chardonnay