《生産者について》
ザルデットは当主ファビオ・ザルデットの先代が始めたプロセッコの生産者です。設立当初はプロセッコ自体がまったく無名で、販売は苦労したといいます。しかしレストランへの売り込みを続けた結果、そのフレッシュな美味しさに人々が気づくようになり、イタリア中で愛されるようになっていったそうです。
特徴のひとつはその味わいの透明感。ファビオはリンゴジュースが大好きだといい、そのクリアな味わいに着目します。リンゴジュースにつかうフィルターを研究することで、1回のフィルタリングで不要なものは除き、タンパク質やビタミン、塩分を残せるようなものを開発したそうです。
《このワインについて》
スパークリングワインは炭酸と味わいのバランスをとるため、仕上げに糖分が添加されます。ドサージュの量で辛口度合いはいくつかに分類され、辛口を意味する「ブリュット」が圧倒的大多数です。しかしことプロセッコにおいては「エクストラドライ」が主流です。プロセッコの主要品種である「グレラ」は酸味が高く、その高い酸とバランスをとるため少しだけ甘い方がちょうどいいのです。
このワインは「少し甘い方がいい」というのを実感できる1本。決して「甘い」とは感じないスッキリ感がその証拠です。
《テイスティングノート》
リンゴやパイナップルを思わせる、繊細でフレッシュな果実香。プロセッコらしい元気な泡にのって、爽やかな果実感が広がります。少し糖度が高めな味わいながら、飲み込むまではそれを感じさせず、余韻にほのかに残る程度です。
Prosecco Extra Dry Zardetto