《このワインについて》
ここまで振り切ったワインはなかなかない!専門家やソムリエの考える「ワインはこうあるべき」を、おそらく全く無視して、一般消費者に求められるものをつくっています。
何がというと果実味と酸味のバランスです。完熟を通り越して過熟しているようなブドウからつるためか、プルーンのような甘く熟したフルーツとチョコレートのような香ばしい香りがあふれ出します。そして赤ワインなのに残糖感があり、香りが甘いだけじゃなく味わいも少し甘い。その圧倒的なボリューム感がありながら、熟したタンニンは非常になめらかで、渋味が苦手な方にも親しみやすいです。
煮詰めたベリーソースを舐めるかのような味わいで、酸味はほぼ感じずべたっとしています。「バランスが悪い」と言っていいようなのが「ケイマス・スタイル」であり、これこそ好きな方が少なくない。似たようなものがないため、この値段にもかかわらずリピート率の高いワインです。
《生産者について》
ケイマス・ヴィンヤーズはカリフォルニアでも特に歴史の長い家族経営のワイナリーです。ラザフォードに土地を取得したのは1941年のこと。1972年から自分たちでワインをつくり始めます。どうやらこの「ケイマス・スタイル」が確立したのは代替わりした2001年から。常にリッチかつクリーミーなワインを安定して作り続けています。
Caymus Vineyards Cabernet Sauvignon