《生産者について》
シラーズの銘醸地バロッサヴァレーにおいて、長くない歴史ながらロバート・パーカーの評価が最初から一貫して高いのが、このトルブレックです。
デイヴィッド・パウエルがローヌ品種の古木が残るのこの地でトルブレックを設立したのが1994年。2013年には創業者はワイナリーを去り、ピート・ナイト氏に経営が移った後も、そのスタイルと高い評価は継承されています。
設立当初からロバート・パーカーはトルブレックのファンであり、「赤ワインはすべて、高価でないキュヴェですら見事。ラン・リグは世界で最もファッショナブルなワインの一つになった。オーストラリア版ギガルのコート・ロティ・ラ・ムーリンヌとして、お金を払うに値する」と述べています。
《このワインについて》
「ザ・レアード」や「ラン・リグ」といった高級ワインだけでなく、3000円台のこのクラスからしっかり満足を得られるのがトルブレックの優秀なところ。バロッサ・シラーズの教科書のような、熟して濃厚な果実味とずっしりヘビーなボディ感。香ばしく力強い余韻。高級ワインとはもちろんスケール感が違いますが、樹齢の若い樹からつくられるこの「ウッドカッターズ」でも素晴らしく芳醇な味わいです。
《このワインの楽しみ方》
「濃厚なワイン」と聞いて、イタリアのプリミティーヴォのような甘濃い系のワインを思い浮かべる方も多いでしょう。それらに比べて渋味の強さが大きく違います。
だからこそ、がっつりお腹にたまるような肉にピッタリ!鉄板焼きの和牛のような上品なものではなく、かたまり肉の炭火焼や、パティにこだわったチーズバーガーなど。腹ペコのときに無性に食べたくなるようながっつり肉とあわせたとき、プリミティーヴォじゃ受け止めきれない、バロッサ・シラーズならではのペアリングを楽しめるでしょう。
Torbreck Woodcutter's Shiraz