《1000円台前半のデイリーワインとして》
お酒に強くて毎日たっぷり飲みたい人ほど、リーズナブルな価格ながら完成度の高いワインを必要としていることでしょう。
そんな方は1000円台前半の赤ワインとして、どの国を思い浮かべるでしょうか?まずはチリ。輸入量ベースでNo.1です。イタリアやスペインにもいろいろ選択肢があります。それらに比べて選択肢は少し少ないものの、南アフリカも品質で負けていません。
品種名表記で分かりやすいという点で、チリと南アフリカは競合します。カベルネ・ソーヴィニヨンで比べるとしたら、凝縮感で言えばチリが有利なイメージ。しかし風味の成熟度ではむしろ南アフリカの方が高いように感じます。好き嫌いが分かれるピーマンなどの青い香りは、全体として南アフリカの方が控えめです。
《生産者について》
マン・ファミリー・ワインズは2001年設立とまだ若いワイナリー。創業者3人それぞれの妻である、マリー、アネット、ニッキーの頭文字をとって「MAN」と名付けられました。初年度はわずか600ケースから始まり、現在は17.5万ケースを生産するまでに拡大したといいます。
先ほど挙げた手頃で美味しいワインを生産する国。共通点は地中海性気候に属する地域があることです。ブドウ栽培に圧倒的に恵まれた気候のもと、低コストでブドウ品種の特徴がピュアに表れたワインづくりをしています。
《テイスティングノート》
カシスやプラムの熟したフルーツの香りに、スモーキーな香ばしい香りが混ざります。程よい酸味と細やかな渋味が溶け込んでおり、弱々しさはありません。果実味をしっかり感じられるニューワールドのニュアンス、酸とタンニンがエレガントなヨーロッパのニュアンス、どちらも感じるよくできたワインです。
Man Cabernet Sauvignon Cellar Selection