《ワインメイキングについて》
ニュージーランドは土地面積の割に人口が少なく労働者の確保が難しい国。なのでブドウは機械収穫が一般的です。とくにこのワインのようなマールボロのソーヴィニヨン・ブランについては、フレッシュ感が大事になるため、機械収穫の方が品質が良くなることすらあるといいます。そのブドウは培養酵母を用い、なるべく酸素に触れないようにステンレスタンクで発酵・熟成されます。そうしてあの「マールボロのソーヴィニヨン・ブラン」の爽やかなスタイルが出来上がります。
しかしマヒではあえて手摘み収穫・自然酵母発酵にこだわります。
手摘みで収穫されたブドウは全房プレスされ、果皮との接触は最低限で行なわれます。全房プレスは手摘みだからできることです。
果汁の一部はフレンチオークの古樽で樽醗酵を行い、バランスの良い厚みを持たせますが、樽香をつけることは意図していません。低温発酵によって果実の個性を維持し、最終的なブレンドによりエレガントさや繊細さがワインに与えられています。
《生産者について》
マヒは ニュージーランド・マールボロで新たな「醸造技術」を確立したパイオニア的ワイナリー。チリの「エラスリス」をはじめ各地で修業したブライアン・ビックネルが、畑の個性を反映したワインをつくるべく開きました。
栽培にはビオディナミを採用し、天然酵母での発酵でその土地の味わいを表現することを目指しています。
《テイスティングノート》
熟度の高いブドウからくるトロピカルフルーツのようなジューシーなアロマが飛び出し、それが次第にかんきつ系へと変わっていきます。同地域のソーヴィニヨン・ブランに比べ口当たりのクリーミーさが素晴らしく、深みや複雑さを感じます。
Mahi Marlborough Sauvignon Blanc