高いワインは美味しい。
必ずしもそうとは言い切れませんが、自分の好みのタイプで飲み頃のワインであるなら、たいていはその通りです。
この手ごろな価格のワインについてもそれは言えます。なぜなら「このワイナリーにとっては」高いワインだから。それほどリーズナブルなワインをつくる生産者なのです。
《生産者について》
ドメーヌ・アストラック、d.A.ワイナリー&エステートはラングドック地方のリムーにあります。1862年にジャン・アストラック氏が12haの畑を買い取ってワインつくりを始め、現在は400ha以上の畑を所有する一大ワイナリーに成長しました。
ワイナリー単体でも大きいのに、この地域最大規模のワイナリーグループである、「ポール・マス」傘下に加入。近代的な栽培・醸造技術と販売網をつかえるようになりました。安くて美味しい訳は、このスケールメリットを最大限に活用しているからです。
《このワインについて》
ワイン名のLRTとは「Limoux Red Trial」の頭文字。プラムのような熟したベリーと、ナツメグのようなスパイス、それから樽熟成によるバニラ香が複雑に絡みあいます。様々な個性を持つ多くの畑からブドウを持ち寄り、3つの品種をブレンドしているゆえの素晴らしいバランス。この口当たりの厚みと風味の複雑さは、スタンダードクラスのものと比べるなら明らかに別格。この価格でもちゃんと「高いワインの味」が感じられます。
d.A. Domaine Astruc LRT Reserve