「赤のスパークリングワイン」といえばイタリア、エミーリア・ロマーニャ州の「ランブルスコ」が有名ですが、その次を挙げるとすればこの「スパークリング・シラーズ」です。ランブルスコの大半がブドウジュース感が強いのに対し、シラーズの泡は赤ワイン感が強く力強い味わいが特徴です。
《生産者について》
南オーストラリア州。そのワイン生産の中心といえる「アデレード・ヒルズ」から少し南へ下ったところに、「ラングホーン・クリーク」という産地があります。そこに1850年に設立された歴史あるワイナリーが、「ブリースデール・ヴィンヤード」です。この地のワイン産業のパイオニアであり、オーストラリアで2番目に古い家族経営のワイナリーだといいます。
《このワインについて》
水分量の限られる砂質土壌で育った、凝縮感のあるシラーズでまずスティルワイン(非発泡ワイン)をつくります。ワインは10か月間樽熟成。ヴィンテージの異なる3~4種類のワインをブレンドし、その後シャルマ方式でスパークリングワインにします。
《テイスティングノート》
少し赤みを帯びた泡から立ち上る、完熟ベリーの濃密で甘い香り。ジャムやフルーツリキュールのようなほのかな甘みを感じ、しっかりと舌に重みを感じます。余韻に適度な渋味が残る、飲みごたえのあるスパークリングです。
もちろんふだんの晩酌で飲んでもいいのですが、特に活躍するのが屋外でのバーベキュー。甘酸っぱく渋味のある味わいが、タレで食べる焼肉にベストマッチします。
Bleasdale Vineyards Sparkling Shiraz