《生産者について》
イタリア・トスカーナ州について一時代を築いたワイン「サッシカイア」。
生産者である「テヌータ・サン・グイド」は、「スーパートスカーナ」という言葉を世界に広めたワイナリーです。
サッシカイアのリリース当時、フランス品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンを85%以上使うワインは、トスカーナ産ワインとしては認められていませんでした。だからワイン法におけるグレードは最下級の「テーブルワイン」。
しかしその品質は突出しており、1985年ヴィンテージはイタリアワインとして初のパーカーポイント100点を獲得。その品質と人気はついに法律を動かし、「ボルゲリ・サッシカイアDOC」という単独の認定産地ができたほどです。
《このワインについて》
サッシカイアの高評価は決して過去のものではなく、2018年ヴィンテージはワインスペクテーターの年間TOP100において第1位を獲得。今も進化を続けています。それに伴って価格も順調に上がっており、最新ヴィンテージで3万円弱。そうそう手が出るものではありませんし、若いうちはタンニンが強すぎてバランスが良くありません。
普段飲みとはいわずとも、何かちょっといいことがあったときに開けたいワイン。そんな「自分へのご褒美」としてピッタリなのが、セカンドワインにあたるこの「グイダルベルト」です。
違いとしてはサッシカイアがカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランという構成なのに対し、グイダルベルトはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローからつくられます。
《テイスティングノート》
カシスなどの黒や赤のベリー香に、スミレやスパイス、ヴァニラなどの豊かでありながら引き締まったアロマを感じます。凝縮感のある果実味ときめ細かく豊富なタンニン。渋みが苦手な方はデキャンタをして飲むことを検討していもいいでしょう。余韻と共に全体を引き締める酸味はどこまでもエレガントです。
Guidalberto Tenuta San Guido