《生産者について》
プライス・ファミリー・ワインズの経営者としてキスラー、ルトゥム、ギャリー・ファレル等、数々のトップワイナリーと畑を所有しているビル・プライス氏。「世界最高水準のカリフォルニアワインを造る事」を目的に、彼が2002年設立したブティックワイナリーがこのスリー・スティックスです。
2014年からはソノマで「ピノの代名詞」と謳われるボブ・カブラルをワインメーカーに起用。優良畑の一つ、デュレルやギャップス・クラウンを始めとする所有自社畑から20ものブランドへブドウを提供し、いずれも高評価なワインを生み出しています。その中でも最も優れた区画のブドウが使われるブランドが、スリー・スティックス。ゆえに年間の生産量はわずか4000ケースです。
60%はメーリングリストの顧客に、残り40%はディストリビューターに分けられ、更にその40%の内の70%が全米トップのレストランへ販売されています。アメリカ国内でほぼ消費されてしまう為、輸出に振り分けられる量は極小。最近では全米一予約が困難とされるナパの名店「フレンチ・ランドリー」にも採用され、「NOBU」、「マイケル・ミーナ」、「オレオール」、「アラン・ウォンズ」等のミシュラン星付き高級レストランでも提供されています。
《この畑について》
このギャップス・クラウン・ヴィンヤードは2013年にプライス・ファミリーの所有となりました。ソノマ・コースト内の「ペタルマ・ギャップ」と呼ばれる地域に位置します。ここは太平洋からの風がほぼ西から東へと抜けていく地形となっており、冷たい風と日光を遮る霧によって、ブルゴーニュ品種に適した冷涼な環境を作り出します。130エーカーの面積に植樹されており、100エーカーほどがピノ・ノワール、32エーカーほどがシャルドネです。
《テイスティングノート》
ブラックチェリーやカシス、乾燥した葉っぱ、ローリエ、トリュフのような非常に複雑な香りを持ちます。フルボディ寄りの非常に厚みのある口当たりで、きめ細かいタンニンが心地よく舌を刺激します。一口目から格の高さを感じさせます。
Three Sticks Gap‘s Crown Vineyard Pinot Noir