《生産者について》
2011年に南アフリカで初めてのマスター・オブ・ワインに認定された、イギリス出身のリチャード・カーショウ。それまで大手ワイナリーの醸造責任者を務めて経験を積んできた後に、2012年に自身のワイナリー「リチャード・カーショウ・ワインズ」を設立しました。
カーショウが選んだ畑があるのは南アフリカ屈指の冷涼地区であるエルギン。海から近い盆地であるエルギンは、ブルゴーニュ南部や北ローヌに近い気候と言われています。昼夜の寒暖差が大きく、ブドウはよく熟しながらも高い酸味を保ちます。
世界のワインを知り尽くしたマスター・オブ・ワインがつくるだけあり、どこの消費国の市場に出してもみなが唸るであろう、高級感のある整ったスタイルが持ち味です。
《このワインについて》
オーストラリアをはじめとしたニューワールドよりは、フランスの北ローヌに近い雰囲気を持つ上品なシラー。
果実の凝縮感は非常に高く、細やかながら豊富なタンニンを持ちます。黒系果実や白コショウのようなスパイス香は非常に繊細で、味わいの骨格がしっかりとしたシラー。
南アフリカのこの価格帯のシラーとなると、手をこまねいてしまうのは理解できます。しかしそのハードルを乗り越えて飲んだ方の評価はすこぶる高いです。
Elgin Syrah Clonal Selection Richard Kershaw Wines