《生産者について》
オーストラリア、ビクトリア州。有名な都市であるメルボルンから南へ150kmほどのところに、ニューワールドで1,2を争うピノ・ノワールの生産者がいます。
フィリップ・ジョーンズ。ブルゴーニュの神様「アンリ・ジャイエ」に魅せられて、それまで植わっていたカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを全て抜いてしまい、ピノ・ノワールに植え替えました。以降、オーストラリアを代表するピノ・ノワールの生産者として認識されています。
《このワインについて》
ギップスランドは海に近い産地ではありますが、バス・フィリップのワインからはとびぬけた冷涼さは感じません。むしろ充実したブドウのエネルギーを感じ、素晴らしい香りのボリューム。様々なベリーの果実感に、土のような複雑なニュアンスが混ざります。酸味先行型の味わいではなく、しっかり凝縮した果実味を適度な酸味が支えるようなタイプ。毎年崩れないバランス感は、さすが長年トップをはしる生産者です。
バス・フィリップの正規輸入元はもう1社ありますが、並行品はあまり流通しません。それもあってかバックヴィンテージを入手するのが非常に難しい生産者です。
今回入荷したのは2017年。決して「熟成した」とは言えませんが、最新のものとは3年の差があります。3年の保管料が2000円弱と考えれば、非常にお買い得でしょう。熟成させて飲むのが楽しみな生産者です。欲しがる方は少なくないはず!
Bass Phillip Estate Pinot Noir