《生産者について》
カリフォルニアで最高のシャルドネの生産者を挙げるとき、間違いなく5本の指に入るのがコングスガードです。
コングスガード家は5世代にわたって、農業や造園業、岩の切り出し業などを行う家系。クームズヴィルに持っていた土地に、後に伝説の畑となるザ・ジャッジ・ヴィンヤードを拓きました。それはアンドレ・チェリチェフ氏の「岩だらけで、遮るものもない丘の上、強い風が通るこの土地から、絶対無二のものができる」とのアドバイスを受けたから。ブルゴーニュにて、コシュ・デュリやコント・ラフォンのもとでワイン造りを学び、1996年にコングスガードとしての初ヴィンテージをリリースしました。特にトップキュヴェ「シャルドネ・ザ・ジャッジ」は、パーカーポイント100点を3度も獲得した、カリフォルニアを代表するワインです。
クオリティーに対する姿勢は尋常ではなく、品質に満足できない年は容赦なく生産量を減らします。
《このワインについて》
コングスガードは、父が判事であったことから名づけた自社畑「ザ・ジャッジ」からつくられるシャルドネで有名です。しかしそれは多い年で15樽(300ケース)ほどしかつくられない希少品。ナパのシャルドネにおいて、最も入手困難なワインの1本と言えるでしょう。
コングスガードのシャルドネは、「ブラック・シャルドネ」と呼ばれる醸造法で有名です。果汁圧搾時に黒くなるほど過剰に酸化させることで、逆に酸化に強くなり、より長い熟成ポテンシャルを得ると考えられます。2年間のシュール・リー熟成でワインは還元され、健全な色合いに戻ります。
実はこの手法、ジョンがかつてブルゴーニュにて学んだ、昔ながらのブルゴーニュの手法だといいます。
《ザ・ジャッジについて、ジョンによるヴィンテージコメント》
畑はナパ市街東に位置する丘の頂上にあり、収量は極めて少ない。もともとは私の祖父が石切場にすることを考えていた場所である。最も古いブドウ樹は、半世紀にわたって岩石と競い合うように生育し、現在では1エーカー当たりわずか1トンという収量に落ち着いている。そこから生まれるのは、小さな黄金色の房。優れたヴィンテージに共通するように、果実味を感じるより先に、まず岩石そのものを味わっているような印象を受ける。柑橘の皮を思わせる風味が広がり、次第にオレンジマーマレードや蜂蜜へと移ろい、鮮烈なミネラル感が口いっぱいに広がり、長く余韻に残る。
今年で私の父「トーマス・コングスガード=ジャッジ」が生きていれば104歳になる。
Kongsgaard Chardonnay The Judge Napa Valley