《生産者について》
フォントディがあるのはトスカーナ州キャンティ・クラシコ地区の中心地。「コンガドーロ(金の貝殻)」と呼ばれる円形劇場の形をした盆地にあります。
130haにもおよぶ有機栽培認証を受けたブドウ畑を所有しており、そのうちの70haに植え付けを行っています。
フォントディを象徴するプレミアムワインが「フラッチャネッロ・デッラ・ピエヴェ」2016年ヴィンテージがパーカーポイント100点を獲得し話題となりました。
決して高級ワインの生産者というわけではなく、手を出しやすいレンジから比較的幅広いワインをつくっています。
《このワインについて》
かつて「キアンティ」は、サンジョヴェーゼに補助品種をブレンドすることが義務付けられていました。しかしフォントディのマネッティ家は、「サンジョヴェーゼだけでつくった方が美味しいはずだ」との考えのものと、製法を秘密にしてサンジョヴェーゼ100%でつくっていたそうです。やがてフォントディに追随して100%でつくるものたちが現れ、1996年には法律が改正され正式に作れるようになりました。
たとえ今は人にあまり認められなくとも、自分のいいと思ったものをつくり続ける。そんな根っからのクリエイターの方に「自分の道を信じて進め」と飲んで欲しい1本です。
《テイスティングノート》
焦げた土やトリュフを思わせる繊細なアロマ。エレガンスと柔らかさを併せ持つ味わいは、包み込むような質感を持ち、肉厚なプラムやオレンジの皮のような風味が広がります。余韻にはエスプレッソのニュアンスも感じます。
Fontodi Chianti Classico