《生産者について》
ベルンハルト・コッホはファルツに拠点を置く家族経営のワイナリーで、近年「ヴィヌム」や「ゴーミヨ」などの評価本で高評価を得るようになった大注目の生産者です。そんなコッホの醸造を務めるのはなんと兵庫出身の日本人女性である坂田千恵さん。「ブルゴーニュのピノが好きで、それに近づけたい」と語る彼女の活躍で、醸造所のあるファルツ地方でも特にシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の評価はトップクラスです。
《このワインについて》
ベルンハルト・コッホでは「シュペートブルグンダー」(ドイツ名)表記のものと「ピノ・ノワール」表記のものがどちらも存在します。ブルゴーニュをより意識したスタイルで樽熟成もしっかりしてつくるとき、後者の表記を使うといいます。
フレムリンゲン村の単一畑「ヘレンブッケル」からつくられます。風味としてはやはりファルツらしい林床のような香りがありますが、果実感の強さと抑えられた酸味とのバランスは、オレゴンやセントラル・オタゴにも近いものを感じます。
《テイスティングノート》
熟した赤や黒のベリーの香りに、クミンやローリエのスパイスのアロマが重なります。多くの人に好まれそうな樽感のしっかりしたスタイルで、しっとりとした口当たりが長く続きます。
Herrenbuckel Pinot Noir Bernhard Koch