《生産者について》
ワインの流行は時代で移り変わります。
30年-20年前は、パーカーポイントの全盛期。濃厚で新樽の風味が効いた高アルコールのワインがもてはやされました。それと同時にヴァラエタルワインの時代であり、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネといった有名品種ばかりがよく売れた時代だったと言えるでしょう。
有名品種が人気なのは今も変わりませんが、現代ではその需要は多様化しています。舌の肥えた人たちは、高品質であれば有名品種でなくてもいい、むしろ知らないスタイルのワインに出会いたい。多様性を楽しむ人が増えていると感じます。
2005年に「ポンセ」を設立したファン・アントニオ・ポンセ氏は、まさに多様性時代を象徴する存在でしょう。土着品種を大事にするスター醸造家テルモ・ロドリゲス氏のもとで2001-2006年に右腕として働き、実家の畑を継いで自身のワインを造り始めました。マイナー品種であった「ボバル」の地位を向上させ、幻の白ブドウ「アルビーリャ・デ・マンチュエラ」を復活させようとしています。
世界での流行は数年遅れて日本にやってくるもの。「誰も知らない美味しいワイン」にこそ価値を見出す方が、今後日本にも増えてくることでしょう。
【パーカーポイント94点】
[ワインアドヴォケイト 2025年1月]
2023年産の「ラ・カシーリャ」は、驚くほどのフレッシュさを持ち、アルコール度数は13%、pHは3.6、酸度は5.5グラムです。複雑で重厚な味わいで、価格差はわずかであるにもかかわらず、クロ・ロヘンよりもはるかに複雑です。ベリー、ハーブ、花のニュアンスがあり、香り高い地中海ハーブがふんだんに感じられ、非常に優れたフレッシュさと酸味、きめ細やかなタンニン、そして全体として非常に良いバランスを備えており、食事との相性は抜群です。重厚でありながら飲みやすいワインです。ブルゴーニュというよりはローヌのスタイルに近い。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2024 - 2035年]
Ponce La Casilla