《テイスティングノート》
小難しさのないベリー系のフルーティーな香りがふわっと漂います。口に含んだ味わいはどっしり重たいというほどではなく、渋味も穏やか。スルスルとはいってくる果実味ゆたかな味わいです。注目すべきはそのなめらかさ。この価格帯の赤ワインは樽熟成していないものが多く少し質感が粗いものが大半です。このワインも樽熟成はしていないのに、口当たりがすばらしく艶やか。引っ掛かりなく入ってくるので、つい飲みすぎてしまいそうになります。1000円台前半のワインとして、なかなかこれほど口当たりのいいワインはありません。
《生産者について》
フランス国境に接するスペインのアラゴン州。「カリニェナ」というブドウ品種の原産地である同名の産地にボデガス・ガバルダはあります。もともとボデガス・ロマブランカという生産者がワイン造りをしていたものを引き継ぎ、138haとなかなかの規模で生産しています。「ガバルダ」とは「野バラ」、その地に自生していたバラのことを指します。
夏は暑く冬は寒い大陸性気候で、降水量が少なく乾燥しています。さらに水はけの良い粘土石灰質土壌。恵まれた環境が病気のリスクが低いブドウ栽培を可能とし、コストダウンにつながっています。
Gabarda 1 Uno