《テイスティングノート》
カベルネ・フランというブドウ品種の香りが教科書的に表れています。ミントやピーマンのようなグリーンノート。そこにカシスやブラックベリーのような果実味と、樽熟成に由来するヴァニラや焦がした木のアロマがエレガントに漂います。しかし口に含んで感じる味わいは決してボルドーではなく、どっしりと力強く滑らかなもの。14.7%(2020VT)となかなかのアルコール度数があるからでしょう。カベルネ・ソーヴィニヨンとはまた違った繊細できめ細やかなタンニンが心地よく余韻へと続きます。
《生産者について》
ゾルフリート・ワイン・エステートがあるのは、ステレンボッシュのサブリージョンである「バンフック Bangehoek」地区。オランダ語で「危険な角」を意味し、ライオンやヒョウなどの野生動物が生息したことに由来するそうです。ヒョウは今でも時折見かけるとか。
ワイナリー自体は17世紀からある古いもので、現在のオーナーであるファン・デル・メルヴェ夫妻は2002年に取得しました。
「高品質なワインは、スタッフの才能・スキル・知識・情熱があわさって生まれる」を信条に、ボルドー品種に特化したワインをつくっています。
Zorgvliet Cabernet Franc