《テイスティングノート》
グラスに注ぐなり飛び出してくる上品な樽香。高価なオーク樽を使っていることを予想させる、抑制されたエレガントなヴァニラ香とヒノキのような香りが漂います。その奥からパイナップルのような熟したトロピカルフルーツのアロマ。
どこのシャルドネだろう?オーストラリアのヤラ・ヴァレーあたり?南アフリカ?そんな太陽を感じさせる明るい風味、なんとポルトガルワインなんです。
熟した果実感を支えるしっかりとした酸味。アルコールが高いことはありませんが、しっかりとボリューム感があります。余韻はちょっと不思議なスパイスやスモーキーな香りとともに、非常に長く続きます。上品な樽香と余韻の長さは、5,000円クラスのシャルドネに匹敵しうるでしょう。
《このワインについて》
ポルトガルのセトゥーバルという地区でつくられるこのワイン。太平洋から10kmほどと海に近い畑なので気温が上がりすぎず、酸味が保たれます。樽香が上品なのでフレンチオークかと思いきや、アメリカンオークの新樽と古樽で6か月熟成。甘いニュアンスがあまり出ていないことに驚きです。
Antitese Branco