《このワインについて》
ワインの名前に『最上のもの』とつけられたアルティムス。
タンニンが非常に豊富でしかもそれが緻密。手頃なワインは樽熟成でしっかり酸素接触させて渋味が目立たないように仕上げることが多いです。それに対してアルティムスは、大樽熟成で緊張感のあるタンニンをそのままに残しており、それをある程度瓶熟成してから出荷されます。
そのため少しクラシックなバローロに通じるような、細やかで上品に口を刺激する渋味が味わえます。
《生産者について》
ボデガス・エル・エステコはアルゼンチンの北部、カルチャキ・ヴァレーを本拠地とする大規模な生産者。カルチャキ・ヴァレーは緯度が低く日照は強いものの、標高が高いために程よく冷涼。特に昼夜の寒暖差があることで、ブドウは十分な酸味を蓄えます。
雨がほとんど降らない乾燥した環境であるため、アンデス山脈の雪解け水を利用した灌漑を行っています。そのためヴィンテージ差がかなり少なく、病気のリスクもほとんどありません。それゆえ安く安定した美味しさのワインを提供してくれます。
《テイスティングノート》
ブラックチェリーやプラムなどのベリーの香りに、ピーマンなどのグリーンノートが少し混ざります。このワイン産地の冷涼さがうかがえます。コショウなどのスパイスの香りの奥に、コーヒーのような香ばしさを感じます。
親しみやすさよりも引き締まったエレガンスを感じさせるワインで、しなやかながら豊富なタンニンを持ち、それが余韻にかけて長く続きます。
Altimus El Esteco